令和6年漁期のズワイガニの水揚状況
2025年04月11日提供 資料提供

提供課等:農林水産部水産振興局漁業調整課
担当/係名:資源管理担当
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FAX番号:0857-26-7303

令和6年漁期(11月6日から3月20日まで)のズワイガニの水揚状況を報告します。
記
概況
(1)今漁期(R6.11.6〜R7.3.20)は、沖合底びき網漁船23隻が操業し、漁期中の延べ入港隻数は753隻(前年比105%)だった。
(2)今漁期のズワイガニ漁は、水揚量が533トン(前年比109%)で、TAC消化率は51.4%(前漁期49.7%)となった。水揚金額は2,202百万円(前年比85%)であり、単価は4,125円/kg(前年比79%)だった。
(3)「松葉がに」は、水揚量が165トン(前年比88%)で、水揚金額は1,421百万円(前年比86%)だった。単価は8,566円/kg(前年比97%)だった。
(4)「親がに」の水揚量は334トン(前年比121%)で、水揚金額は725百万円(前年比84%)となった。単価は2,171円/kg(前年比69%)だった。
(5)「若松葉がに」の水揚量は33トン(前年比125%)で、水揚金額は55百万円(前年比96%)、単価は1,637円/kg(前年比77%)だった。
「特選とっとり松葉がに五輝星」について 【 】内は前漁期
(1)水揚枚数158枚【220枚】、水揚金額10,354千円【15,066千円】、平均単価65,532円/枚【68,482円/枚】、値幅16,000〜600,000円【13,500〜2,800,000円】
※最高値600,000円を除いた平均単価62,127円/枚【最高値2,800,000円を除いた平均単価56,009円/枚】
(2)鳥取県では平成27年漁期から、認定基準※を満たした高品質の松葉がにを「五輝星」としてトップブランド化。毎年の取引枚数は約100〜200枚(出現率0.01〜0.06%)で、その希少性は極めて高い。平均単価は3〜9万円と高価であり、漁業者の収入増や鳥取県産松葉がにの品質イメージ向上に寄与。
※認定基準
・甲幅13.5cm以上・重さ1.2kg以上・脚がすべてそろっている・色味が鮮やか・身が詰まっていること
まとめ
(1)ズワイガニ漁の漁獲量は前年の109%と増加した。松葉がにの水揚量は前年比88%と減少したが、親がにが同121%、若松葉がにが同125%とそれぞれ前年より多く、このことがズワイガニ全体の漁獲量の増加に寄与した。水産試験場が漁期前に行った調査では、親がにと若松葉がにの資源が回復基調にあることから、来漁期以降、一時的に松葉がに、若松葉がにの漁獲も上向くことが期待され、近年の漁業者の自主規制の強化が資源回復に繋がっていると推察される。一方で、国の資源評価では令和9年頃から再び資源が減少に向かうことが予測されており、引き続き先を見据えた資源管理体制を継続していくことが必要。
(2) 水揚金額は22.0億円で前年より減少した。松葉がにの水揚量が少なかったこと、市場全体のかにの流通量が多く、親がにが単価安となったことなどが影響したものと考えられる。

集計結果(11月6日から3月20日まで)